ケータイ小説 野いちご

世界で一番似ている赤色

終わることを知らない、今が一番幸せだ。





僕は父親似で、きみは母親に似ていた。
僕は高卒の工場勤めで、きみは有名大学から一流企業へ。
くしくも境遇まで同じになってしまったね。
そして僕たちは大人になり、たくさんの出会いがあり、幸せの価値観も変わっていった。


ただ、あの頃の僕たちは、確かな恋人同士だった。
綾は”妹”じゃなくて、僕の大好きな”彼女”だった。


恋人から兄妹に関係が戻った今も綾との日々を忘れることはできないし、一生忘れることはない。
きみもたまには僕のことを思い出してくれれば、それでいい。


たくさんの愛をくれてありがとう。
どうか幸せに。
たったひとりの、僕の大事な妹へ。





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