☆ 僕たちは全力で恋をしているだけだ。 今を精一杯生きて、一体何が悪い。 世界を敵に回そうともきみを愛し抜いてやる。 本気でそう思っていた。 高校生だった僕らは、 子どもは作れない、結婚ができない、という 世の中にある定説やルールとは無関係だった。 幸せが現実を隠し、生じていたひずみに気づくヒマなんてなかった。 ☆