ケータイ小説 野いちご

今さらだけど聞いて。

今さらだけど聞いて。


ーーーーふわふわと、浮かんでいた。



ふと下を見ると、“僕”が血塗れで倒れていた。



その瞬間。



さっきまでの光景が、フラッシュバックする。



人々の悲鳴。



妖しく光る赤信号。



……耳をつんざくクラクション。



ああ、僕は、車に轢かれて死んだのか。



ぼんやりと思うものの、実感は全然湧かなかった。


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