ーーー屋上ーーー

「おい、そこの黒い人。
金髪から黒髪にしたのに、2回も、振られた痛い奴」

イジメーーーー? 

屋上に行けば、体育座りをした黒い奴。

「慧、あんまイジメんな。
雅だって頑張ったよ」


たぶん。

ちゃんと謝ったし。
雅がチラリ、と俺を見た。

いや、俺と言うより髪かな?

「俺、葵になりたい。
葵に、生まれ変わりたい」

いや、俺死んでないから。

「なんで、俺になりたい訳?
俺つまんないよ」

自分で言うほど、つまんないよ。

自由気ままに生きてるし、逆に俺は、、

「雅が羨ましいけどなあ、思うがままに生きてるし」

「葵、思うがままに生きてて、ルナちゃんに嫌われたら意味ないけどな」

ほら、また暗くなる。
喜ばせたくはないけど。

「南は、雅が嫌いなんじゃないよ。
"不良"が怖いんだよ」

不良ーーーー。


それは、南が怖いと言った。

私は、、不良が怖いからーーー。

きっとなんかあったんだ。

深くは聞かなかったけど。
「ルナが、不良が怖い?
なら、俺は、不良じゃない。
つか、更生する」

いや、話が変な方向に。