ーーーーーーーーーーー

あれから、二週間。

金髪の彼は、ずっと見ていない。

「南さん、呼び出しだよ?」


私…………?
誰だろ………。


廊下を見たら、黒髪の彼。

黒髪に似合わないピアスに、着崩れた制服、踏み鳴らした上靴。

んーーーー?
こんな人居たかな?

「あの、なにか………」


彼は、驚いて私を見た。
なんで驚いてるのかな?

「もう一回言う。

俺は、お前が好きだ。
付き合わねー?」


もう一回…………?

私、いつこの人に告白されたかな?

「あの、誰ですか?
私、チャラい人嫌いなんです‼」


「チャラい!?チャラくねーだろう!?
見ろよ、この黒髪。
お前のために、黒くしたんだよ‼

俺をちゃんと見ろよ‼」

ガシッーー


わかってる。
怒鳴ったって好きになる訳ない。

怖いだけなんだって……………

俺が、ルナの手を掴むと同時に、誰かが俺の手を掴んだ。