「おはよっ!唯那」「あ。"ゆーゆ"おはよ。」"ゆーゆ"こと、立雪 優愛(たちゆき ゆい)。「その仇名嫌だよ?"ゆゆ"」彼女は、自分の事をゆゆと呼ぶので、"ゆーゆ"だ。
「えーだめ?」「別にダメではないけど。」「ならいいじゃん。」
── ガラ ──
「おいここにユウキユイナって奴いる?」誰……。まぁ、はいとでも言うか。「私…ですけど、」私は おずおずと手と一緒に言葉も出した。目の前の人はなんというか……チャラい。「あ、お前か……。来てくれね?」「あの……用件は…?」「いいから来いよ?」
なんだコイツ…。上から目線だな…。「漣と付き合ってるんだろ?」さっきからなんなんだ…用件も言わずに…。「そ、そうですけど……」「ふーん。あの噂…ホントだったんだなぁ…── ニヤッ ──」え……なんか、企んでるのか……?「あの、噂ってなんですか……?」「知らねえのかよ十日前くらいに……「おい!!"あき"!お前唯那連れ回して何してんだよ…?」「麗都……?」「麗都じゃねぇか……何?どうしたよ…?」ニヤついたまま麗都に、どうしたか聞く"あき"という人。「どうしたじゃねぇだろ…俺の彼女だ連れ回すな…困ってるだろ唯那が」「あー。ハイハイ悪かったよ」"あき"は、適当な返事をして自教室へ戻った
「また放課後な唯那」「え、あ、うんまたね。」
── 教室 ──
「唯那あの先輩からなんて言われたの?」キラキラした目を向けてくるゆーゆ。「え、あぁあのチャラい人ね。何も。」「え…?」すごく驚いた顔になってる。「唯那こんなに可愛いのに、告白じゃなかったの?!」すごい褒められた…。「そんなことないわよ。」「ある」「ない」そんな会話をしている間に、始業のチャイムが鳴り、担当教科の先生の号令が、教室内に響いた。