その扉は波留多の手によって開けられた。


「どうぞ、お嬢様?」


そういたずらっぽく笑うけどとてつもなく心臓に悪い。
…あんた、本当にイケメンだって自覚してるわけ?


波留多に呆れながら始めて中を見る。


「うっっっっわ…」



ロビーと同じ大理石の床、シャンデリア。
すごいふかふかそうなソファーとベッド。
高級そうなテーブルと食器類。




「やべえわこれは…」




どこのボンボンなわけ?