ケータイ小説 野いちご

マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様

*蓑島くん、超っ絶にふざけないで
ジェラシーとオファーの眩暈

***






「…では、朝練終了!…撤収ーっ!!」



翌日、二学期初の朝練。

8時10分になるとキャプテンのお決まりのコールで、部員は一斉に練習を終了して、一斉に片付けに入る。

道具を片付ける班とグランド整備班に分かれて効率よく、片付けは五分以内で済ます。

急がないと、始業時間に間に合わないので、みんな必死だ。これから更衣室に移動して着替えもしなきゃならない。

この撤収、うちの部の伝統らしい。



「…急げ!急げ!三分過ぎた!」

「さっさと詰め込め!細かいことは夕練時でいい!」

「鍵!…鍵誰!」

「私です!」

「…お。せづマネ、準備万端」



全ての道具を倉庫に詰め込み、忘れてるものはないか確認。

辺りを見回すと、大丈夫そう。

ようやく施錠。

すると、着替えのために更衣室までダッシュしなければならない。



「星月」



使った鍵を手の平に握ると、声をかけられてドキッとしてしまう。

声だけでわかる。瞳真だ。

振り向くと、傍に瞳真が立っている。

近い…。

瞳真の顔を見ると、一瞬にして昨日のあの…美優とのキスシーンが頭の中にプレイバックしていた。

そんなのもあって複雑にさせられ、思わず目を逸らしてしまう。




< 58/ 800 >