ケータイ小説 野いちご

once again

カウントダウンの始まり

日曜日の朝、瑠璃が深刻な表情で家に来た。

お願いがあるの


緊張した面持ちで、瑠璃からの言葉を待っていた。

「…無理は承知でお願いするわ。私の代わりにパーティに出てほしいの」

「は、はぁ?パ、パーティ?」

「そう。パーティ」

な、なにを言いだすの?瑠璃?
頭の中で、整理してみた。
瑠璃の身代わりでパーティに出る。
ぶんぶんと首を振る…無理に決まってんじゃん。

「無理よ!」

「分かってる。だから無理を承知で!って言ってるじゃない!」

いや、そこ逆ギレするとこじゃないし…
冷静に、冷静に…

「あのね、瑠璃。…理由は何よ」

「…怒らない?」

は?怒らない?
もしかして、くだらない理由なの?

「…怒らないから…」

「……なの……」

「は?聞こえないって!」

絶対くだらない理由のはず。
怒る体制になって、話をもう一回聞き出した。

「なに?」

「…ごめん。怜が帰ってくるの」

「怜?あぁ、瑠璃の彼氏の?それが何?怜って、元々日本にいるじゃん。それがどうしたの?」

「あ、違うの。怜のご両親が帰ってくるの」


話が見えない…
怜(勝手に呼び捨て)って、確か瑠璃と付き合って3年か、4つ上で弁護士になったっていってなかったっけ?それが両親って…

…両親?
え?え!もしかして、結婚するの?
やっと、寝ていた頭が覚醒してきた…

「あのね、怜から昨日プロポーズされたの」

「なんですってぇー!」

いつも、モデルで凛々しい表情を見せてる瑠璃が乙女になってた…

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