授業が終わりに近づいたことに気づき自然と体を身構える。


一つ深呼吸をして、教卓に立つ教師を眺める


教師は一つ咳払いをして「これで今日は終わり」と言って授業を終了させると同時にチャイムがなる。


チャイムが鳴ると教室のドアが開き高身長の男子生徒が入ってきた。


片手にコンビニ袋を持ち身を固めていたが、その抵抗は無駄になった。


男子生徒はいつものように私の手を握り教室の外まで引っ張り出しそのままいつもの屋上に向かう。


これがのいつものお昼休みの始まり方。


大胆というか荒々しく迎えに来るこの男子生徒は星野春樹。


三つ年上で一応幼馴染のこの人はよくわからないことばかりするので正直困っている。