ケータイ小説 野いちご

焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲

新しい恋への一歩

都内の外れにある五階建てのビル。そこは私が勤める【ドラッグストア・アオノ】の本社ビル。
昼下がりの会議室で、メーカー・問屋を交えて商談が行なわれていた。

「こちらが我が社の新商品シリーズとなっております」

メーカーが持参したスキンケアグッズ商品のサンプルを手に取り、パッケージや主成分などチェックしていく。

最後に手の甲に伸ばして商品を実際に試していった。

バイヤーの仕事は多岐に渡る。主な仕事は、メーカー・問屋と商談をして納入価・売価の交渉をし、商品の選定や売り場の決定をする。

売り場作りは特に力を入れる作業だ。流行の商品などをメディアやSNS等から情報を仕入れて商談している。

責任がすべて自分に圧し掛かるプレッシャーを感じる仕事でもあるけれど、それ以上に自分が売れる!と思って仕入れた商品が予想以上に売れた時は、何にも代えがたい喜びを感じていた。

商談や交渉、商品の仕入れなどすべて未経験だったけれど、上司から一からみっちり叩き込まれ、今ではひとりで仕事に当たれていた。

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