ケータイ小説 野いちご

焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲

カレと幸せな恋がしたい

「はい、その日はちょっと……。その三日後でしたら大丈夫ですが、いかがですか?」

手帳でスケジュールを確認しながら電話をしていると、オフィスで仕事をしていた同僚が私に向かって手で合図を送っている。

なんだろうと思い首を傾げると、同僚は気まずい表情で門脇部長を指差した。

そしてジェスチャーで『門脇部長が呼んでいる』と送ってきた。

OKと伝えるように頷くと、同僚はバッグを手にオフィスから出ていく。

「はい、では三日後十三時からよろしくお願いします」

電話を終えてスケジュール帳に予定を書き込み、席を立って門脇部長のデスクへと向かう。

するといつもと打って変わり、真剣な面持ちで私を待ち構えていた彼にゴクリと生唾を飲む。

もしかして私、なにか問題を起こしたかもしれない。

普段は温厚で優しい彼だけど、私たち部下が失敗やミスをしたら怖いほど静かに叱咤する。

滅多に怒らない彼だからこそ効果抜群で、みんな同じミスを繰り返さないようにと肝に銘じる。私もその中のひとりだ。

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