「ここが、第2音楽室です。もう随分と使われていませんが、たまに第1が埋まってる時があり、その時に使うので覚えておいた方がいいかもしれません」 ポタポタと雨が窓枠にあたるのを見ながら、あたしは話していた。 誰にかって? もちろん。 「分かった」 高岡 綾に、だ。