ケータイ小説 野いちご

蒼の花と荒れる野獣

Third
揺れる影。


挑む、と言ってもそれからすぐに仁になにかをしたわけではない。

あたしがしたことと言えば。

それから彼らと。

随分と仲良くなったことだった。

村上さんからは敬語はいらないと言われて。

翔と呼ぶことになったり。

幹部じゃない彼らとの鬼ごっこは久しぶりで随分と疲れたけど、楽しかった。

懐かしい感情があたしの中で巻き起こる。

…こんなに楽しかったのはいつぶりだろうか。

「そろそろ帰るわ」

彼らとの時間は楽しかったけれど、日が暮れてしまった。

いい加減帰らなければ、琢磨に怒られる。

あの人どうやって知ってるのか、あたしが夜8時を過ぎた時に外にいると必ず電話をかけてくるんだ。

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