「はぁ」



初めこそこの壮大な世界に興奮したし、感動した。



でもいざ前へ進むとなるとあまりにも広すぎる世界にため息が出てしまう。



もう何時間歩いたのかわからない。

扉だってとっくに見えなくなってしまっている距離だ。



だけど白ウサギに呼びかけても返事はないし、何よりも永遠と景色が変わらないからどこまで進んでいるのかもわからない。



流石に疲れた。

帰りたい。



ふと帰ることを考えたのだかそう言えば帰り方が全くわからないことに気づく。



何も考えずにここまで来てしまったけど帰りはどうしたらいいのだろう。


確か不思議の国のアリスでは何やかんやで夢オチでした、目が覚めたらお姉ちゃんの膝の上でしたって話じゃなかったっけ?


これも夢だとして帰りたくなったら目覚めてしまえばいいのかな?