ケータイ小説 野いちご

ありがとう、君。


1*

side.美羽






女子生徒「好きです!付き合ってください!!」





え、これが噂に言う告白!?





うわ、目撃しちゃったよ…。





えー、どうしよ…。





てか、あの人って…。





?「ごめん、気持ちはありがたいんだけど…俺、好きな人いるんだよね。」





女子生徒「そ、そうですよね!わざわざありがとうございました!!」





あーあ、振られちゃった。





女の子、泣きながら走って逃げてるし…。





?「…ちっ。めんどくさ。」





…え?頑張って告白してくれたのに何その態度。





てかやっぱあの人って…。





美羽「うわ、やば。もう掃除時間終わっちゃう。」





早く退散しよっと。






?「ねぇ。」





美羽「はい?…って、うわ、増田貴久じゃん。」





貴久「うわって何だよ。つーかさ、さっき見てたよな?」





美羽「何のこと?」





貴久「とぼけたって無駄だっつーの。」





美羽「私はごみ捨てに来ただけだから。告白現場なんて見てないし。」





貴久「俺、告白現場見てたとか聞いてないんだけど?」





美羽「あ。」





墓穴掘った。





貴久「やっぱ見てたんじゃん。」





美羽「…見てたけどそれが何?学校一の人気者、増田貴久がほんとは性格悪いことをばらさないでほしいって?」





貴久「そーいうこと。なんだ、話分かるじゃん。」





美羽「…話はそれだけ?もう帰りたいんだけど。」





貴久「何だよその態度。まぁ、ばらさないならそれでいーけど。」





美羽「そんなしょーもないこと、ばらす意味もないわよ。」





貴久「は?…んだよそれ。」





美羽「じゃあ、もう時間だから。」






貴久「…めんどくせぇ女。」







イケメン。かっこいい。かわいい。





そう騒がれている学校一の人気者、増田貴久。





それがあんなに性格悪いなんてね。






やっぱり男は信用できない。




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