『1-4江川美里side』


「美里!そこにいたのか」
そう言いながら私の双子の兄、優弥が走ってくる。

「あっ、お兄ちゃん」

「ったく、あと1分しかねぇんだから」
少しキレ気味のお兄ちゃん

「ごめんごめん」

(お兄ちゃんもゲームに参加するんだ〜
昔はそういうの、しないタイプだったのに…)

「お兄ちゃん、ゲーム楽しんでるんだね笑笑」
茶化すように言ってみる。

「ふざけんなよ。俺は罰ゲームを受けたくないだけだ」
冷たく言うお兄ちゃん。
(お兄ちゃんは罰ゲームがしたくないのか…)

「どうせ罰ゲームなんて先生のモノマネとかじゃない?笑笑」

そういえば先生はどこに行ったんだろう…
入場ゲートのところでは居たのに…