柚瑠の一件から半年。
普通の毎日が一変する出来事が起こる。

陽輝「父さん、客」

蓮「誰だ?」

「こんばんは」

蓮「貴方は?」

「私はこう言うものです」

蓮「フェニックスの監督さんですか」

「ええ、牧野と言います、私はバスケから始まり様々なスポーツで
優秀者をスカウトして世界に通用する子達に育てています、今日はスカウトの話があって来ました」

蓮「スカウトですか?」

牧野「晴輝くん、陽輝くん、亜輝くん、3人をバスケ部門、衣月くんをテニス部門でスカウトしたいのです、
晴輝くん達の従弟である、塁ちゃんは野球部門、空斗くん、陸斗君はサッカー部門でスカウトしました」

蓮「晴輝たちがですか」

牧野「彼らには才能がある、その才能を最高に生かすために、私に任せて頂けませんか?それと、
柚瑠君なのですが、うちの車椅子バスケのキャプテンがどうしても柚瑠くんをチームに迎え入れたいと」

蓮「柚瑠をですか?」

牧野「何故かと聞いたら、(柚瑠は俺の大切なやつだ)
そう言ってました」

蓮「長谷川優吾ではないですか?」

牧野「確かに長谷川です」

蓮「優吾は、柚瑠が一番に慕っていた幼なじみなんです、突然事故で脊髄を損傷して、車椅子になったと思ったら、数ヵ月後柚瑠の前から姿を消したんです」

牧野「同じ頃に、スカウトしました、彼は今でも柚瑠くんが大好きですよ、辛くなると、柚瑠くんの写真を見て
頑張ってます」

蓮「入るとなると、寮生活ですよね?」

牧野「そうなりますね、こちらにどうしますか?」

蓮「スカウトの話は、子供達が決めることですから」

牧野「では、相談の上、こちらにご連絡ください」

蓮「分かりました」

スカウトの話を貰ってから、子供達揃うまで、
一人で考えていた。