私は『緑川・沙恵』
地味で目立たなくて…そしていつか…枯れて散ってゆく
存在。

小学生の頃は普通だったよ?
友達も沢山いた。
学校生活も凄く楽しかった。
友達とも沢山遊んだ。

でも…そんな楽しい時間もすぐに去っていった。

私が中学にあがる時、家が燃えた。
父と母は即死。
生き残ったのは…私、只一人だけだった。

爆発で硝子や、色々なモノなどが飛び散った。
父は焼死。
母は戸棚の下敷き。
最悪な死に方だった。
私は…左目に硝子の破片が突き刺さっただけですんだ。
大事なコトだけど…死んでないだけ、有り難いコトだ。

でも

私の左目は変だった。
硝子の破片が突き刺さったまま、私は病院に搬送された
緊急手術を行って何とか左目の出欠を抑える事が出来た

その数日後…私は麻酔の痛みから目覚めた。

左目が異常なほど痛かった。
鏡の前に立って私は左目の眼帯を外した。

『左右…瞳の色が違った』

左目だけ…赤くなっていた。
私は驚いた…というよりかは…怖かった。

その時、私は直ぐ様左目を眼帯で隠した。