戦いの果てに、一人の少年は涙を流した。

潤んだ蒼色の瞳から零れたその雫は、戦いの残り香を反射して、煌めく。



戦いの果てに、一人の少女は笑った。

その朱色の瞳を、隠しきれない感情で潤ませて。
だか、少女は確かに少年を見て、笑った。



やがて二人は、一瞬だけ視線を交えた。
視線は、一点で交わり、やがて交差してすれ違う。



だが、ついに紫色の光が煌めき、二人が分かたれた時。
互いの顔がハッキリと見えたその一瞬に。 



少女は、
    同じ温度の瞳で、互いを見つめて、笑っていた。
少年は、