しばらく騒いでいた私だったが、観覧車に乗る頃には治っていた。





我ながら単純だなと思うけど久しぶりの観覧車にワクワクして、そんなことどうでもよくなった。





ゆっくりと上へ登っていく観覧車の中で、一人ではしゃぐ私。






「あ!あそこにスカイツリーがあるよ!!…ん?あれって私の家じゃない?見て見て朔ー!」





興奮して指を指している私を朔は、ふっと笑って見ていた。





「いい加減落ち着け」




そ、そうだよね。





久しぶりすぎて興奮を隠しきれなかったけど、もう落ち着きますよ私!





もう18歳で、もう少し経てば19歳になる私が観覧車でいつまでも騒いでたらいけない、いけない。