「はよ」

「おはよう」

ベッドから起き上がり、挨拶を交わした

入学式から一夜明け

あたしは、自室で睡眠をとり、今起きたところ

只今の時刻、6時ジャスト

そして、同じ部屋で寝ることになったのはもちろんリーナ

精霊用の部屋は基本存在しない。契約者と同じ部屋で過ごすことになる

「よく寝れた?」

「おかげさまで」

「そう・・・・・・ご飯は春がトーストを焼いてくれてるわ」

「・・・・・・平和だな」

「そうね。春はこれしかできないって、千聖が言ってたわよ」

「朝の担当になってよかったな。夜の火事にならないよりかはマシだろ」

「しないでほしいわ」

小さく欠伸をして、あたしはベッドから降りた

精霊に睡眠はいらない

しかし、魔力消費や疲労が溜まった時には必要になる

そこのメカニズムは人間と同じだ

「ちょっと私も一旦寝てるわね・・・・・・ここ、魔力の濃度が薄くて寝れないのよ。精霊界に帰ってみるわ」

「・・・・・・誤魔化してくれよ」

「当たり前でしょう。ちゃんとした休暇じゃないとはいえ、さすがに気分転換は必要ね」

リーナも理解してくれているようで、しっかりと頷いた

そして、ふっと姿を消す

行ったか・・・・・・

「んんー・・・・・・朝日が眩しいな」

カーテンから差し込む光が視界に入る

今日は晴れか・・・・・・

最高の、勉強日和だな

「そろそろ着替えていくか」

今日の放課後に採寸する予定で、今日も私服・・・・・・になるかと思ったが

千聖が余分に持っていた制服を貸してくれるそうだ

ってか、あげる、らしい