キラキラと輝く街並み 車やバイクの低く鳴り響くエンジン音 男女の楽しそうな声 どれもこの場所からじゃ聞こえない、 ただ、その場所が見えるだけ。 駅近くにある高層マンションの最上階 そこが私の家。 壁一面の大きなガラス戸はキラキラと街の光を反射し、そして私を一人にさせる。 誰もいない部屋、何の音もない空間 ただ暗闇に浮き出る夜景が無性に輝いていて、私はいつもここから下を見下ろす。