「きょ、きょきょきょ、恭哉君!?こっ、これは一体…」





気がつくと私はベッドへと押し倒されていた。





そして私の上には馬乗りになった恭哉君の姿が。





焦る私を目の前に、肉食動物のような獲物に飢えたような目つきで私のことを見下ろしていた。





こっ、これはなんだか、まずい気がする…!


沖原恵那、人生最大のピンチ…!!





「恵那が悪いんだからな」


「わ、私なにかした?」


「したね、めちゃくちゃ」





うっ、うそでしょ…!


全然、心当たりがないんだけど~!





私とは対照的に恭哉君は余裕たっぷりの表情だった。





「と、とにかく、上から退いてよ…!」


「無理。そもそも男と2人でベッドの上にいる恵那が悪い」