あっという間に時は過ぎ、恐れていた放課後となった。





あ~いよいよ放課後が来ちゃったよ…!





美冬にはあれから問い詰めてみたけど、「1人で帰るよりはいいでしょ?」なんてことを言われ、何も言い返せない。





いやいや、美冬さんよ。


全然1人で帰った方がいいよ…!





そう言おうとも思ったが、あれも美冬なりの優しさなのかと思うと、それ以上は何も言えなかった。





「それじゃ恵那、私部活行くから。気をつけてね」





「あ~うん…そうだね。またね美冬」





その❛気をつけてね❜とは一体何に対して言った言葉なのか。





美冬はいつも通りクールに微笑むと、部活へと行ってしまった。