「律、おはよ」


朝目覚めて一番に飛び込んできたのは、シーツからはみ出た部分が肌色の今井律。
私は脳がまだ起きていなくて状況が掴めずに驚いて、ベッドの上を思い切り後退りすると自分も裸なことに気付いて、私はシーツの中に戻った。


「エッチしたのにその態度?」

その言葉に昨日の情事を思い出す。

そうだ。
私は昨日の夜、この獣に抱かれた。

でもシたのは一回だけ。
きっと今井律は私の心と身体を気遣った。


「律、俺と結婚しよ」

「ブッ!」

私は盛大に噴き出した。

「真剣に言ってんのに噴き出すってヒドイだろ」

よく知りもしない女にサラリと何回もプロポーズする貴方がどうかしている。