大量の荷物を段ボールに詰めていく
敦「よいしょっ……と!」
僕は中島敦。故あって荷造り中です。
その"故"というのは………………………………
太「どうだい敦くん?進んだ?」
笑顔で話し掛けて来るこの人。太宰さん。
僕が勤めている"武装探偵社"の先輩であり、僕の…………………
敦「はい!だいぶ進みましたよ。この調子ならあと2時間くらいで終わりそうです。」
太「そうかい。それはよかった。」
そういうと太宰さんは僕の隣にしゃがみ込んだ
太「終わったら呼んでくれ給え。私が運ぶからね。君は無理はしなくていいから」
敦「あ、、ありがとうございます……」
僕は今、探偵社のみんなからも
「無理をするな」と云われている
その理由はいまの僕の姿。それが原因なのだ。
----------------------------------------------------------------------
僕は、異能力をもつ異能力者だ。
僕の能力は「月下獣」といって、自分の体を獰猛な虎に変化させる能力だ
故に僕がこなす仕事は主に戦闘系の依頼が多かった。
けれど今は………………
華奢な肩。
細く透き通りそうに白い腕に脚。
整った顔立ち。
僕は今。女の子だ。
最初は僕自身も信じられなかった。
だが、いまの僕は確かに女の子なのだ。
女の子になった原因は不明。
乱歩さんに原因を推理してもらったけど
「今は………まだ云うべきではないよ……」
とだけ云われて、原因は未だ乱歩さん以外は知らない。
そして僕は性別が転換してからというもの何かと良くないことが多くなった。
ストーキングされたり、服を盗まれたり、盗撮されたり、、、、
昨日だって痴漢にあったりもした。
こんなことが立て続けに起こって僕の精神は限界を超えつつあった。
我慢の限界をも。
何もかもを捨てて平和な世界に行きたいと願ってしまうようにもなった。
いつ、どこから狙われているのかもわからない恐怖している押し潰されそうで、
夜もなかなか眠れなかった。
男子の時の僕ならば、誰かが襲ってきても自分の異能を使ってその人物を倒していただろう
だが今の僕の異能力には戦闘能力はあまりないのだ。
敵と戦う、というよりも、敵と戦う味方をサポートする能力、と云う方がしっくり来る
ある程度の戦闘力はあるものの、明らかに以前よりも劣っている。
今は、敵を察知することや、敵の追跡の方が僕の異能には適している
つまり、戦闘力がなくなった僕はいままでよりも"弱い"というイメージを周りに与え、
そのせいで「無理をするな」と云われているのである。
そして、いつ誰が襲ってくるかわからないからこそ僕の一人暮らし危険である、
という判断を下された僕は探偵社の先輩である太宰さんと「同棲」をすることとなったのだ
敦「よいしょっ……と!」
僕は中島敦。故あって荷造り中です。
その"故"というのは………………………………
太「どうだい敦くん?進んだ?」
笑顔で話し掛けて来るこの人。太宰さん。
僕が勤めている"武装探偵社"の先輩であり、僕の…………………
敦「はい!だいぶ進みましたよ。この調子ならあと2時間くらいで終わりそうです。」
太「そうかい。それはよかった。」
そういうと太宰さんは僕の隣にしゃがみ込んだ
太「終わったら呼んでくれ給え。私が運ぶからね。君は無理はしなくていいから」
敦「あ、、ありがとうございます……」
僕は今、探偵社のみんなからも
「無理をするな」と云われている
その理由はいまの僕の姿。それが原因なのだ。
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僕は、異能力をもつ異能力者だ。
僕の能力は「月下獣」といって、自分の体を獰猛な虎に変化させる能力だ
故に僕がこなす仕事は主に戦闘系の依頼が多かった。
けれど今は………………
華奢な肩。
細く透き通りそうに白い腕に脚。
整った顔立ち。
僕は今。女の子だ。
最初は僕自身も信じられなかった。
だが、いまの僕は確かに女の子なのだ。
女の子になった原因は不明。
乱歩さんに原因を推理してもらったけど
「今は………まだ云うべきではないよ……」
とだけ云われて、原因は未だ乱歩さん以外は知らない。
そして僕は性別が転換してからというもの何かと良くないことが多くなった。
ストーキングされたり、服を盗まれたり、盗撮されたり、、、、
昨日だって痴漢にあったりもした。
こんなことが立て続けに起こって僕の精神は限界を超えつつあった。
我慢の限界をも。
何もかもを捨てて平和な世界に行きたいと願ってしまうようにもなった。
いつ、どこから狙われているのかもわからない恐怖している押し潰されそうで、
夜もなかなか眠れなかった。
男子の時の僕ならば、誰かが襲ってきても自分の異能を使ってその人物を倒していただろう
だが今の僕の異能力には戦闘能力はあまりないのだ。
敵と戦う、というよりも、敵と戦う味方をサポートする能力、と云う方がしっくり来る
ある程度の戦闘力はあるものの、明らかに以前よりも劣っている。
今は、敵を察知することや、敵の追跡の方が僕の異能には適している
つまり、戦闘力がなくなった僕はいままでよりも"弱い"というイメージを周りに与え、
そのせいで「無理をするな」と云われているのである。
そして、いつ誰が襲ってくるかわからないからこそ僕の一人暮らし危険である、
という判断を下された僕は探偵社の先輩である太宰さんと「同棲」をすることとなったのだ