えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?


ま、まさかの、、、


お弁当忘れたーーーーーー!?



嘘でしょー、、、?



売店行かなきゃー、、、


しょーがない。
行くか


「ほんっとついてないなぁー。私」


そんな愚痴を下駄箱でこぼした時


「ホントだよなー。
俺らついてないよなー」


そんなふうに隣で笑うのは


確かクラスの人気者の


荒川薫くん


「あ、薫でいいぞー!
いっしょに売店行こうぜー!
弁当忘れたんだろ?」


「!?
な、なんで知って、、、!」


「飯川のこと見てたら分かるって」


み、みられてたのか、、、



ん?


いつからだろう?



「ほら!
早くー!置いてくぞー!」



私の小さな疑問は


薫くんの声に消された



「今行きますー!」


「なんで敬語?
タメ口でいいのに」


「あ、はい!」



「はいって敬語じゃねー?」


と顔をくしゃくしゃにして笑う薫くん



人気者の理由が
よーくわかった気がする


「なぁー飯川ー!
お前何買うのー?」


「私はパンにしようかと!」


「おー!
んじゃおっれもー♪」



合わせてくれてるのかな?


まぁ、いっか!



どのパンにしようかなー?



しばらく悩んだ結果



私は焼きそばパンにすることにした


、、、まさか



まさか



財布も忘れたーーーーー!?




どんだけついてないんだ私〜(´;ω;`)



パンは諦めるか



「ごめん、薫くん
わ、私やっぱりいいや!」


「?
なんでだー?」



「え、えっとー、、、」


財布も忘れましたなんて、、、


絶対笑われる



「あ!もしかして
飯川財布忘れたのか?」


!?


どーしてバレるんだ、、、



笑われるー、、、



「よし!
俺が奢ってやるよー!」



「えっ!?
わ、笑わないの!?」


「笑っていいのか?
ぷ、あはははは!
馬鹿だなーお前!
腹いてー!」


そう言って笑いだす薫くん


結局笑われた、、、



じゃなくて!


「い、いいの!?」



「んー?
おー!いいっていいって!」


結局買ってもらうことになった


「こ、今度なんかお返しします!」


「いや、いいよ!」



「いえ!私の気が済まないので!
あ、済まないから!」

「あっははははは!」


敬語を直した私を見て




再び笑い出す薫くん



「あー、面白い!
んじゃ、お返し楽しみにしてるなー」



そう言って薫くんは



教室に戻って行った


薫が人気な理由がわかった気がした



ちょっとかっこよかったなぁー、、、


ん?



かっこいい?



ないないないない!




まさかね



うん。



ないな



うん。



そう自分に言い聞かせるようにして


私は売店を後にした