「本当に大丈夫なの!?」
「大丈夫だって」



「絶対脅されてるよね!?
私から村田に言ってあげる!」



それから一週間経ったある日の朝。



私は汐と数人のクラスメイトから詰め寄られていた。



実はあの日以来、村田とお昼を過ごしていて。
だからといって特に何もない。



晴樹のこと話したわけじゃないし、村田とあまり話さない日もあれば結構話す日もあって。



だけど沈黙が苦、だなんて一回も思ったことがなかった。



「洗脳されてる…!」
「里穂ちゃん、無理しなくていいんだよ」



「本当は付き合ってないよね…!?」



心配そうに見つめてくるクラスメイト。
汐に至っては洗脳されてると言ってくる始末。



「付き合ってないよ?でも、洗脳もされてないから…!


ほら、友達になったっていうか……そう!
更生させようと思って!」



ちょっと苦し紛れの嘘って、バレバレだったよね。