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退治屋・地味子は王子様に狙われる

第2章
災害は忘れた頃にやってくる

パーティー会場に現れた妖を退治してから早一週間が経った。

あの後、指輪を握った男が倒れていると通報を受けた警察が到着し、現場検証等を行った結果指紋などが見つかり海野さんは逮捕された。
警察の調べによると過去に何度か黒崎家への不法侵入し、度々指輪を盗もうとしていたという。
現場が荒らされていた理由は未だ不明。
海野さんは容疑を否認しているらしい。

まぁ、先日のことはほとんど妖に操られていたので本人が覚えてないのも無理ないけど。
過去の罪は償わなきゃね。

何事も無く戻ってきた日常。
半日くらいだったのに結構長く感じたなぁ……。
清音は興味津々で黒崎理人のことを聞いてきた。
私は一言何も無かったとだけ伝えた。

だっていきなりキスされたなんて言えないし!

清音はつまんなさそうにしてたなぁ。
あの子は一体何を期待してたのやら。
思い出したら腹が立ってきた。

あんなのセクハラじゃない!
いや、落ち着け私。
どうせもう関わることはないんだし忘れるんだ、私。
あんなのキスのうちに入らない。

忌まわしい記憶を頭から追い出して私は目の前の授業に専念することにした。

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