20××年9月中旬

広い部屋で立派な椅子に座り難しい顔をしている男が一人いる

「また、あの子に依頼が来てしまったか」

そんな言葉を吐きながらデスクの上にある3人の親子の写真を見る


「大丈夫だろうか?まゆみ」

そんな言葉は重い空気の中に消えていき

誰も答えてはくれなかった。


自問自答しても意味がないと言うのに。