______…


それから俺らはみんなのいるカラオケへと移動し、みんなに付き合った報告をした。
まぁめーーーっちゃいろいろ聞かれたけど

全部涼すけが対応してくれた。


俺、情けなさすぎ…



「でもさぁ、碧翔はぶっちゃけ、涼がASAHIくんのこと好きなの嫌じゃないの?」

「え、んー…」


そう言われてもなぁ…
ってかなんかもう慣れたのもあるしなー…


「…正直今のところは別に…
ただ付き合ってると家に来る回数とか増えるわけじゃん?
そうすると兄貴も家にいる時間だってあるわけだし、兄貴の私物だっていっぱいあるわけだし
そういう涼すけと兄貴の接点が増えるのはじゃっかん嫌かも」


今はいい。まだタレントとファン、みたいな関係だから。
でも兄貴が家にいるときに涼すけが家に来るのは、なんかすっげぇ嫌だ。


「かといって俺の家族を避けれるのもなんか嫌だし」


あからさまに誰もいないときにしか家に来ないっていうのもなんか嫌だ。
長い目で見たら絶対によくないと思う。


「…なんか複雑だな、碧翔も」

「今日いろんなやつにいろんなこと言われたけど、芸能人の家族なんて本当厄介でしかねぇ」


結局俺を見られてないんだよな…


「まぁでも確かに彼氏んち行って、出迎えてくれたのが五十嵐美鈴ってのはちょっとすごい話だよね…」

「母さんなんてほぼ家にいるからな。家で仕事するし、ライブとかない限り家にいると思う。本当に」


…まぁでも、仕事するとこと生活スペースはきっちりわけられてて仕事中の母さんに会うことなんてまずないんだけど。
父さんの練習するとこなんて建物も違うし。地下でつながってるけど、行かない限りは絶対に合わない。
母さんのスタジオも地下通らないといけないし

…そう考えたら、兄貴が一番会いそう。
兄貴とか家にいるときは基本リビングにいるし