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好きになった人はオオカミでした。-さくらの血契・外伝-【まとめ版・完】

わたしにとっての大神様の存在です。



「柱が割れるわよ、心名」
 

廊下で舞白さまと話をしているちーちゃんと大神様を、心名とわたしは近くの部屋からのぞいていた。


心名は柱を握りしめてミシミシ音を立てている。


今日は、ちーちゃんが大事な話があるから、と大神様を本邸にお呼びしたのね。
 

ちなみに、影小路内部には各家への言い分けがあるわ。


本家と呼ばれるのが、天龍のという山の中にある影小路の総本家のこと。


今は御老齢の方が多いわね。


ちーちゃんたちがいるここは当主である真紅奥様がいらっしゃって、また活動の拠点にもされているから、本邸って言われているわ。


それ以外の影小路の苗字を名乗る人たちの家は別邸とか分家とかね。
 

ちーちゃんは大神様という恋人様が出来てから、本当に毎日楽しそう。


深紅お嬢様や空仁様には早い時期からお相手がいたから、遅れていたと思っていた分猶更でしょうね。


「何を言うか羽名! あ、あの男、誰もいないのをいいことに千紅様を押し倒し……!」
 

落ち着きなさいよ、と言っても無意味ね。


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