ケータイ小説 野いちご

10月31日の魔法。




「好きです、付き合ってください」

「よ、よろしくお願いします…!」

中学三年の時、告白された。

嬉しくて、すぐOKしたけど
あの時は付き合うとかよく分からなくて、
デートもせず、キスもしなかった。


学校で話もせず、すれ違っても恥ずかしくて目を逸らしてた。

周りに冷やかされるのが、なんとなく恥ずかしくて
数ヶ月後には会話も減り、
お世辞にも恋人とは言えない関係になっていた。


「……隼人」

「あ……ごめん、深央」

意味のない会話

それが私が隼人と交わした中学最後の会話だった。

そして偶然にも同じ高校に入学して、
偶然に隣の席にいる今、高校一年生の秋。

はっきり言って、気まずい。

「隣だね…よろしく。」

「あ、うん。久しぶり」

「……」

「……」


次に席替えするまでの一ヶ月間、

私はやっていけるのだろうか。



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