ケータイ小説 野いちご

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独占欲高めな社長に捕獲されました

2 彼が無償でこんなことをする理由が見つからない


これは……無理かもしれない……。

西明寺社長と約束を交わし、東京に戻ってから新ホテルに相応しい絵を探しているのだけど、三日目にしてもうどんづまり。

社長に聞いたホテル名を検索してみるも、まだオープンしていないホテルのこと。画像が少なく、雰囲気がつかめない。

オープンまであと一か月ということなので、建物自体はできているに違いない。しかし、会員限定の宿泊施設とのことで、仕事でも関わっていない私が簡単に出入りすることは難しそうだ。

仕事中は忙しくてそっちの調べ物ができない。実質動けるのは、昼休憩と終業後、土日のみ。

「ロビーって言ってもどんなロビーなのか、ちゃんと聞いておけばよかった……」

休憩中にぶつぶつ言いながら、自宅から持ってきた、ふりかけを混ぜただけのおにぎりを食べる。

社長に用があるなら社内メールを使えばいいのだけど、できるだけコンタクトを取りたくない。

いちど質問をすれば、悪魔のように笑いながら、「助言をやる代わりに」と言って、別の交換条件とか出してきそう。

でも、さすがにこのままじゃらちが明かない。ものすごく不本意だけど、ロビーの画像を送ってもらえないか、社長に頼んでみるしかないのか……。


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