私はいつも通り学校に行くと、
「萌愛、ちょっと話したい。」
「…」


風矢がそう話しかけて来た。
逃げ出したい。忘れかけて来た気持ちがまた蘇るのが怖い。


「てめぇ、萌愛に近づくな」
なんで、龍樹が近くにいるとホッと落ち着くのだろう。


「萌愛、放課後あの場所で待ってる」
風矢が言ってるあの場所とは公園。