「ねぇねぇ、板野くんをどうやって落としたの?」
「龍樹くんの方がかっこいいから風矢くん捨てて龍樹くんと付き合ってるの?」


朝からずーと質問ぜめ。
しかも悪意のある質問も多数。


「もー、やだよぉ…」
今は昼休みで質問して来る子は来なかった。


「なんで言ってくれなかったの?いつ風矢くんと別れたの?」
この子は私の友達の秦野香澄。


「ごめん…実は昨日フラれてさ。板野龍樹くんにそれを撮られ…」
「萌愛!一緒に飯食うぞ?」


気づいたら、板野龍樹くんがいて黒いオーラが見えた。もしかして、言ったらダメだった?仮の彼女って。でも、香澄に隠すのは良く無いような。


「え、あ、じゃあ、香澄も!ね?」
確実に不機嫌な彼と2人なのは嫌なので、香澄も誘う


「え、私はいいよ!邪魔できないし。行っておいで」
なんで、そこで気を使うかなぁ。


「ほら行くぞ」
あ、今気づいたけど周りの視線が痛い。


私は板野龍樹くんに手を引っ張られお弁当を持ちいつもの空き教室に連れられた。


「萌愛ちゃーん」
教室に入るなり、神楽木来季くんに抱きつかれた。
「え、神楽木来季くん離れてください」


「てめぇ、朝言ったよな?」
なんで、板野くんがイラついてるんだろ?