ケータイ小説 野いちご

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【完】冷徹王子様は鈍感お姫様を溺愛中 。

◆第1章
まさかこんなことになるなんてっ




*・゚・*:.。.:*・



とある住宅街の、マンションの5階。
ピーンポーンと呑気に鳴るインターホン。
キャリーバッグを片手にドアから顔を出した人物を見て、私はありえないくらいアホヅラで口を開けることしかできなかった。



「な、なんで……?」



硬直しきった私、何も言葉を発しない目の前の相手、沈黙を破ったのは私のそんな一言だった。
目の前の相手は表情をピクリとも動かさずちらっと私の持っているキャリーバッグを見た。



「なんで、って……あんたが父さんの会社の?」



"父さんの会社"。
その言葉を聞いてしまうと、部屋を間違ったんじゃないかという淡い期待も打ち崩されてしまう。


だって、ここに、今目の前にいるのが男の子だなんて聞いてなかった。
しかもそれが、よりにもよって私の知ってる人だなんて。
固まる私に、怪訝な顔をして私を見つめる彼。



どうしてこんな状況になっているのか、それは一ヶ月前に遡る__________。








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