ケータイ小説 野いちご

トモダチ殺し〜survival mission〜

7月6日〜7月7日朝
恐怖の始まり



『"トモダチ殺し"開始まで、あと1日』


昼休み、平和なクラスにいきなり奇妙な放送が流れた。


「おーいなんだよこの放送」


三嶋君は頭に両手を当てながらそう言った。


「何かの間違いだろ、気にしないでいい」


委員長の坂木君は落ち着いた口調でそう返した。


そんな放送を気にもならなかった私、金井美和は親友の香穂と一緒に楽しく弁当を食べていた。


「美和ってさ、好きな人いないの?」


「え?す、好きな人…?」


いきなり香穂にそう言われてふと頭に浮かんだのは、イケメンでなんでもできるクラス委員長の坂木君。


「い、いないよ!それより香穂は?」


坂木君が気になると言えなかった私は、すぐ香穂に聞き返す。


「私は〜まぁいないって言えば嘘になるけど…」


少し顔を赤くして言った香穂。


「え!それっているってことじゃん!だれ?このクラス?」


興味深々になった私は、香穂の好きな人についてなんでも聞きまくった。


「いやそんな聞かないでよ〜!恥ずかしいわ」


恥ずかしいと言って香穂は好きな人を教えてくれなかった。


「みんなー!今から夏の生徒会企画について話すから聞いて!」


坂木君がお知らせのために喋ったと同時に、香穂は口をぽかんと開けて彼を見つめていた。


香穂、ひょっとして…


「香穂の好きな人、もしかして坂木君?」


私がそう言うと、香穂は分かりやすく顔を真っ赤にした。


「っえ!?そ、え、あ、なんで…?」


戸惑っているのがすでにバレバレ。隠し切れてないし…笑


「だって〜坂木君が話し出した途端に顔真っ赤になってるんだもん、香穂」



私がそう突っ込めば、香穂は顔を両手で抑えて恥ずかしそうに笑う。



「もう〜絶対言わないでよ?」


そう言って口に人差し指をたてて内緒のポーズをする。


可愛いなぁ香穂は…恋する乙女って感じ。


「うん、秘密!応援しとるよ〜!」




私の好きな人と同じなんだ。



香穂は私より何倍も可愛いし、人気もあるし、
敵わない存在だから



きっと私の恋はこれで終わり。



なんだろう、すごく複雑な気分。



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