ケータイ小説 野いちご

アダムとイヴ

アダムとイヴ

保健室は、程よく冷房が効いていて過ごしやすい。


例年にない半端のない暑さのせいで生徒達が熱中症を訴えて保健室を訪れる事が多々あるが、サボりによる体調不良の訴えもあるので注意が必要だ。


そして、サボりは生徒だけに関わらず、教師も存在する。


「佐野!数学指導室に戻れっ!ココはあんたが涼みに来る場所ではない!」


「準備室のクーラー壊れたんだよっ。熱中症になっちまう…」


「ベッドも使うな。寝るな。…シーツが煙草臭くなるっ!これ以上使うなら、数学準備室にある、あの長いモノサシで尻を叩く」


「怖っ!…こんなドSな保健医とお見合いしたい奴なんて、どんなドMな奴なんだか…。お前とお見合いする気が知れない!」


「…っるさい!モノサシが嫌なら、三角定規で痛めつけようか?手当ならしてやるぞ?」


数学教師の佐野は、涼みにきては冷やかして帰って行く。


昨日は合コンだったと聞いたが、保健室のベッドは二日酔いが寝るベッドではない。


性格は悪く、顔だけが取り柄の残念イケメンだが、友達みたいに接してくれる感覚が生徒達にも人気があり、学校内で起きた問題には徹底的に対処している裏の顔は熱血教師らしく、保護者や先生間の信頼も厚い。

< 1/ 17 >