ケータイ小説 野いちご

もう一度、すきがききたくて。

優しい人

高校2年生の秋

急展開したのは、体育祭。

私のクラスB組は応援団をやる事になった。

「葵ちゃん!葵ちゃん!」

斜め席から私を呼ぶ声。

「な〜に?しおり」

名前は市川しおり [イチカワ シオリ]

「今日学校終わった放課後、ご飯行こ!」

現在、応援団で踊る曲や振り付けを、クラスで決めている中、しおりはのん気にご飯の事を考えている。

少し変わり者とゆうか、マイペース。

そのマイペースさが周りを和ませている。

「しおり...今は応援団の事考えなきゃ」

「え〜...葵ちゃんとご飯行きたいなあ〜って思ったから...」

しょぼんとするその顔にいつもやられる。

「わかった、わかった。行こうね」

「やった!!葵ちゃんの奢りでっっ」

「え?!」

「ふふっ」

ぱぁあ〜っと顔色を変え喜んでいる。

まるで小学生のよう。

でも、しおりはこれが狙いだ。

しょぼんとする顔がとても可哀想でつい許してしまう。

それをよくわかっているのは本人で、狙いどうり許してしまう。

こんな友達付き合いも、私は幸せだ。


「やっと終わったね〜葵ちゃん!」

「そうね、疲れちゃった」

「あっ!じゃあジュース奢ってあげるよ!」

「めずらしい...」

「でしょ!!!」

私だって買ってあげる事はあるんだから!と言って自動販売機に走って買いに行った。

私は靴箱の前で待機している。

後ろを振り返ると夕焼けが少し桃色に見える。

「桃色だ...」

「ほんとだ」

私が夕焼けを見ていたら靴を履いてこちらにくる男の子がいた。

「たまにあるよな。夕焼けとゆうか、周りの外の色がオレンジだったり、桃色だったり、赤色だったり」

「あ...うん、あるね」

「塩対応」

失礼な事を言って階段を降りて帰って行った。

「なに、あいつ」

「だれが??」

首を傾げてジュースをくれた。

「しおり早かったね」

「走ったもん!!」

「ありがとう」

「オレンジジュースでよかった?」

「うん、好きな事覚えてたんだね」

「良く飲んでるしね!」

少し驚いた。

のんびりでぼ〜っとしてるのに、私が良くオレンジジュースを飲んでいる事を見てたとは。

しおりが気づくくらい私が飲んでいただけかもしれない。

だけど少し嬉しかった。

「よし、ご飯たべにいくよ」

「うん!久しぶりだね〜いくの!」

「そうだね」

夜20:36分

ご飯を食べて、しおりと駅で別れて電車を待っている。



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