たった数分。少年少女は数ヶ月、汗や、涙を流してきた時間を。そのたった数分にかける。
たった数分。 されど数分。
その数分だけは彼女らの世界だ。
決してうまいとは言えないかもしれない。
だれか間違えているかもしれない。
でも、一生懸命な姿は音は誰も聞き逃せない。今までのことを物語るのように最後の音が響いている。まだ聴いていたいなんて思ってしまう。
キラキラとした彼女らの演奏は観客すべてを魅了した。
私の目にはキラキラとした彼女らの姿と自分の涙がうつっていた。