ケータイ小説 野いちご

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大好きな彼は超能天気ボーイ

何でも知ってる幼なじみ。

日曜日。
功と一緒に家を出て、
早苗と一緒に駅で合流。


一応恥ずかしくない程度にお化粧もして、
スカートも履いて女の子らしくする。


それは早苗の方がもっと凄くて、
女の私が羨むほど、早苗はいつも綺麗。


功の好きな人ってずっと前から…とか言ってたよね。

もしかしたら早苗の可能性もある。

そう思うと、余計な焦りが出る。


指定のお店に着けば、既に先輩たちは居て…


「梨乃ちゃん、可愛いね!」


なんてみんなの前でさりげなく阿久津先輩が言うものだから、

周りも冷やかす目で私を見るものだから

かなり慌てたけど私はそんな先輩を軽く受け流す。

すると先輩は、


「釣れないなぁー」

なんて、不満を口にするのだ。



そしてみんなでテーブルを囲み、もんじゃを頬張る。

その後はワイワイして、色々お喋りもして…

「阿久津先輩!
先輩って彼女いるんですか?」

花音先輩がそんなような事を聞く。
もしかして気があるのかな?


「んーん、今はいないかな。」


「そうなんですね!
花音なんかどうですか?」


カチャンッ

グラスを落としかけた。


冗談にせよ、花音先輩がかなりブッ込んだ事を聞くものだから、かなり動揺してしまったんだ…



は、恥ずかしい…


すると早苗が

「あれ〜?嫉妬かなあ?」


なんておちょくってくるものだから、
適当に返す。

意地悪!

「うーん。
俺好きな子居るんだよね。ね、梨乃ちゃん。」

そう言って先輩は私に同意を求める。

「へ?、あっ、そうみたいですね。」

慌てて返す私をみて、

なにかを企んだような笑顔になる先輩。
確信犯だ!

公開処刑ですか先輩?

「そういえば功くんと梨乃ちゃんって幼なじみなんだよね?」

ふっと話題を変える花音先輩。


「はい、そうです。」

「良いなあ、幼なじみ。なんか憧れる。
幼なじみで
得したなって感じる事とかあるの?」


「え?得した事?」

「んー。特にないですね。」


そう笑顔であっさり答えたのは隣にいる功。

え、無いの?

かなりぐさっとくる。

「えー無いの?」


先輩はつまんなそうにジュースのストローで氷をつつく。

もしかして、本当は私といるのが嫌とか?
それならかなり傷つくな…


「得とかは特に考えた事ないです。
強いて言うなら、大切な存在になったっていう所でしょうか?」


………。



笑顔で功がそう言うと、

フ〜ッ!なんて冷やかす声も聞こえる。


「大切な存在」…
その言葉が何度も胸にしみて、脳内でリピートしてしまう。


何なのこの下げてからの上げみたいな。
嬉しくて、俯いてクー!ってなる事しか出来ない…


功で頭がいっぱいだ…!


「…梨乃?」

功は私の顔を覗き込む。
ち、近いよ…


「…こ、功?」

思わず座りながら、背中を仰け反る。

「何でもない…。」

何事も無かったように功は箸を手に取る。

し、心臓に悪い…






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