その日の夜、紗綾はエミリーの部屋を訪ねた。

「エリックとのお出かけ、楽しかった?」

声をかけてきたエミリーに、
「はい、とても楽しかったです」

紗綾は答えた。

「それはよかったわ。

サーヤが満足してくれて私もとても嬉しいわ」

エミリーはフフッと笑いながら言った。

「それで、どうしたの?」

そう聞いてきたエミリーに、
「私、エリックの婚約者になります」

紗綾は宣言をするように言った。

「ああ、そう言うことね」

エミリーはうんうんと納得したように首を縦に振ってうなずいた。

(あれ、意外にもあっさりとした反応だ)

意外過ぎる反応だったが、とりあえずは納得してくれたみたいでよかったと思った時、
「ええっ!?」

エミリーが驚いたと言うように聞き返してきたので、紗綾は引っくり返りそうになった。