「優斗くん!
これ作ったから食べて欲しいの。」



「あたしも!
あたしはクッキーだよ。」



「私はケーキだから!」



「こんなにたくさんいいの?
嬉しいなぁ、ありがとう。」



ある日の昼休み。
いつも通り、私は美香と食べていた。



だけど少し違うことがあるといえば、優斗の周りに女子が囲ってること。



しかも他クラスの。



それには理由がある。


私たちのクラスはまだだけど、調理実習でお菓子作りがあるのだ。



それで優斗のために作ったという女子がこうして優斗に渡してるってわけで。



鼻の下伸ばしてちゃっかりもらってるし。



あいつ、私がいないと死ぬとか言ってるくせにそんなデレデレしちゃってさ。



結局嘘なんじゃん。
バカ優斗。