「ねぇ、どう思う?
ひどいと思わない?」
「そんなの知らねぇよ。」
……あれから優斗と二人で帰り、特に何も起こることなく家に着いた。
その後夜ご飯を食べたけど、だんだんとキスされたことに対しモヤモヤしてきて
最終的にイライラに近い感情が湧いてきたから、ご飯を食べ終えてから誠の家に行った。
部屋にいた誠はリビングに来てくれ、ソファに座って放課後あった経緯を誠に話している途中である。
「それはひどいわねぇ。
付き合ってないんでしょ?
なら思わせぶりな態度しちゃダメだわ。」
私の話を聞いていた誠のお母さんが話に入り、そう言ってくれた。
「やっぱりそうだよね。
さすが誠ママ!女心わかってる!」
そんな私たちのやりとりを見た誠が大きくため息をつく。