お昼休み、私とちーちゃんは教室でお弁当を食べていた。





「はぁ」


「さゆ?ため息ついてると幸せ逃げるよ?」


「だって~!」





私にため息をつかせた原因は悠乃だ。





全ては朝の出来事が発端である。





「まぁまぁ。そんな落ち込まなくたって大丈夫だよ!何かあったら私がさゆを守るから!」


「ちーちゃん…!」





ちーちゃんの言葉に思わず涙が出そうになった。





「…でも、女の嫉妬ほど怖いものもないからね」





そう言ってちーちゃんは引き気味な様子で紙パックの牛乳を飲む。





「やっぱそうなんだね…」