ケータイ小説 野いちご

たとえ、この恋が罪だとしても。

*嫉妬、嫉妬、嫉妬。




高校に入学して1週間で、あっという間に、私がお兄ちゃんの妹だということが、学校中に知れ渡ってしまった。



友達はまだいないけど、お兄ちゃんがきっかけで声を掛けてくる人達はたくさんいる。


校内のどこを歩いていても、注目の的。


部活だってそろそろ決めないといけないのに、決められずにいる。


どの部活に入っても、きっと注目の的で…
お兄ちゃんのことを聞いてくる人に囲まれるんだろうな。



「はぁー」


そんなことを考えながら、一人で校内を探検する。


光太郎はもうバスケ部に入部し、全ての授業が終わると楽しそうに部活に行ってしまった。




「裏切りもの…」


光太郎は悪くないが、八つ当たりをしてしまう。


「部活入部するの強制とか、やめて欲しい」


ぶつぶつ言いながら校内を歩いていると、扉が開いている教室を見つけた。



扉の上を見上げると、そこに書いてあったのは¨美術室¨


「ここにあったんだ…」


まだ美術の授業を受けていないため、美術室がどこにあるかも知らなかった。


「へぇー…」


引き寄せられるように、美術室の中へと入る。





< 77/ 221 >