_______大国、ナスターディス。

そこには、1人の可憐な少女が住んでいました。

その少女は末っ子で父と継母、それから義姉2人の合計5人家族という某有名物語の様な家に住んでいました。

お父さん以外はアイリスから見て義理の家族です。義姉は継母の連れ子でした。

お父さんは仕事に忙しくあまり娘や妻に構えません。今年になってお父さんは隣国に単身赴任して行ったのでした。

それを、これ幸い!と言うように継母と義姉は末っ子、アイリスをいじめにかかります。

「ねえ、汚いアイリスさんよ。そこの掃除塵ひとつ残さずにきっれーーに掃除してちょうだいよ!」

「そしたら、ご飯も作りなさいよね!!」

「布がほつれてしまったの。もちろん縫っといて。」

継母達は、アイリスを散々にこき使いました。

汚い女から産まれたアイリスは汚い、と嘲笑いました。

『わ、分かりました。』

従順に従うアイリスを見て継母たちは優越感に浸り、下品な声を立てて笑いながら家を出て行きました。