羽仁(うに)は、自分の筆箱からカッターを取り出した。

少しだけ考えるような素振りを見せて、カッターの刃を出し入れする。

カッターの刃が高い不思議な音を立てながら見え隠れした。


⚠️ただの自己満足で書きます!ので、更新は
カメより遅いです!
可愛いくて優しい主人公はいません
それでもいい方は暖かい目で読んでくださ
い!


ふう、と息をついて、羽仁は静脈の透ける自分の手首を見つめた。

綺麗な白い手首だ。
リストカットのあとはひとつもない。
彼女は細く伸びる静脈を横切るように指で手首をなぞった。







羽仁は今日、自分を殺す。